月刊正論9月号に岩田温の論説が掲載されました!

岩田温/考察・保守主義 正義を求める独裁者

【概要】
フランス革命期のロベスピエールによる恐怖政治を題材に、革命権力がなぜ際限のない暴力へと向かうのかを考察したものである。ロベスピエールは「徳」を掲げながら、革命の敵を排除するためには「恐怖」が必要だと考え、革命裁判所を通じて政敵を次々と処刑した。やがて処刑の対象は王党派だけでなく、ダントンら革命家自身にも及び、革命は「人民の敵」という曖昧な概念によって無制限に敵を生み出す体制へと変貌した。本稿は、この恐怖政治の根底に、人間や社会を一つの理念によって全面的に作り替えようとする「全体主義的思考」が存在すると指摘する。権力は暴力に支えられるのではなく、人々の信頼と支持によって成立するという観点から、ロベスピエールの失敗を検証し、保守主義とは権力の自己目的化を警戒し、政治思想を絶対化しない姿勢であると論じている。

【参考文献】

ナチス・ドイツの「長いナイフの夜」に関する史料・文献

アドルフ・ヒトラーの政治・権力掌握に関する文献

マクシミリアン・ロベスピエールの演説・政治思想に関する史料

ジョルジュ・ダントンに関する史料

フランス革命期の革命裁判所に関する史料

「プレリアール22日法」に関する史料

フランス革命期のジャコバン派・恐怖政治に関する史料

ジャン=ジャック・ルソーの政治思想に関する文献

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