月刊正論5月号に岩田温の論説が掲載されました!

考察・保守主義「フランス革命は進歩にあらず」

【概要】
革命礼賛の風潮とバークによる批判を対比しつつ、フランス革命史の実像を検証する連載第二回である。バークは『フランス革命の省察』において、抽象的権利を掲げて旧体制を暴力的に破壊した革命の粗暴さを批判し、ペインらの反論を退けた。続いて、歴史を目的論的必然とみなす「歴史主義」の誤りを指摘し、ルイ十六世が実際には啓蒙的で寛容な、開明的な君主であった実像を紹介する。バスティーユ牢獄襲撃の実態や、群衆が扇動によって暴徒と化していく過程、ロベスピエールによる恐怖政治への傾斜、マリー・アントワネットへの残虐な虐殺などを詳述し、革命が理想とは裏腹に大量殺戮と混乱をもたらしたことを示す。最後に、王の処刑を正当化した革命家の言説を引きながら、狂気に満ちた革命の暴力性を改めて浮き彫りにしている。

【参考文献】
エドマンド・バーク『フランス革命の省察』
トマス・ペイン『人間の権利』
スタール夫人『フランス革命文明論』
ピーター・マクフィー『ロベスピエール』
ピーター・マクフィー『フランス革命史』
ジャン=クリスチャン・プティフィス『ルイ十六世』
ジュール・ミシュレ『フランス革命史』

【キーワード】
フランス革命/エドマンド・バーク/歴史主義批判/ルイ十六世/バスティーユ牢獄襲撃/ロベスピエール/恐怖政治/マリー・アントワネット/進歩史観への批判