・維新共同代表・藤田文武×岩田温/保守するための解散総選挙
・考察・保守主義「思想家ルソーの建前と本音」
【概要】
ルソーの言説と実際の行動・本音との乖離を検証する。まずレオ・シュトラウスの「秘教的教え」論を手がかりに、思想家のテキストを読む際には表向きの主張と行間に隠された真意を区別すべきだとする読解方法を提示する。続いて『人間不平等起源論』の献辞でルソーがジュネーヴ共和国を賛美しつつも、実際には理想の共和国像とジュネーヴの現実が乖離していたことを、ルソー全集所収の書簡や献辞本文を通じて詳細に検討する。さらに『ダランベール氏への手紙』において、ルソーが演劇を「文明の堕落」として否定しながらも、自らは劇作家として活動していた矛盾を指摘し、革命を鼓舞しつつも実際には革命の惨状を知れば否定的だったであろう可能性にも言及する。ジュネーヴ共和国が体現すべき六つの理念を列挙しつつ、ルソーの思想の建前と本音の複雑な関係を浮き彫りにしている。
【参考文献】
レオ・シュトラウス『迫害と著述の技法』
ジャン=ジャック・ルソー『人間不平等起源論』
ルソー「ダランベール氏への演劇に関する手紙」
「ペルドリオ(ジュネーヴ共和国牧師)宛の手紙」
【キーワード】
ルソー/レオ・シュトラウス/秘教的教え(エソテリックな読解)/『人間不平等起源論』/ジュネーヴ共和国/建前と本音の乖離/ダランベールへの手紙/演劇批判と劇作活動の矛盾/理想の共和国像/革命への両義的態度
