高市早苗vs. 抵抗勢力 国旗損壊罪、憲法改正の行方
考察・保守主義「国家は誰が守るのか」
【概要】
レオ・シュトラウスによるホッブズ政治学の画期的解釈を検討する。まずシュトラウスが『ホッブズの政治学』などで示した、ホッブズを分解的方法論に基づき近代政治哲学の始祖と位置づける独自の解釈を紹介し、その方法論をガリレイの物理学の分解・合成法に由来するものと説明する。続いてホッブズ道徳論の根源を「暴力による死への恐怖」に見出すシュトラウスの読解を示し、これが自己保存という理性的な原理から発する新しい道徳であったと論じる。さらに晩年のホッブズが「貴族の徳」を批判し、暴力的な死への恐怖にこそ道徳の源泉があるとした点、ブルジョワ的な新しい価値観への転換を体現していた点を指摘する。最後に、ホッブズの政治学が「暴力的な死への恐怖」と「自然権」という相矛盾する要求を同時に内包しているという最大の矛盾を、シュトラウスの分析を通じて明らかにしている。
【参考文献】
レオ・シュトラウス『ホッブズの政治学』
アラン・ブルーム『アメリカン・マインドの終焉』
マイケル・オークショット『リヴァイアサン序説』
トマス・ホッブズ『リヴァイアサン』
【キーワード】
レオ・シュトラウス/ホッブズ政治学の分解的解釈/ガリレイの科学方法論との類比/暴力による死への恐怖/自己保存の道徳/貴族の徳への批判/ブルジョワ的価値観/自然法と自然権の矛盾/『リヴァイアサン』/国家成立の道徳的根拠
