月刊正論12月号に岩田温の論説が掲載されました!

考察・保守主義「大量殺戮者はなぜ生まれる」

【概要】
イデオロギーという純粋な理念への傾倒が大量虐殺を招く危険性を論じる。アンリ・レヴィのイデオロギー批判を引きつつ、共産主義・ナチズムと並び、ロベスピエールが崇拝したルソーの思想がジャコバン派の粛清の源泉であったと指摘する。ルソーの生涯を、告白録に描かれたマゾヒズムや女性遍歴、自らの五人の子を孤児院に送った行為なども交えて詳述し、その美徳への異常な執着と自己神格化が、バークによる批判とも対比される。さらに『社会契約論』の抽象的な人間観・社会観が、現実の個人を軽視し全体を優先する思想へと繋がり、ロベスピエールの大量虐殺の理論的支柱となったことを論じる。最後に、福田恆存ら日本の知識人がルソーやロベスピエールに親和的だった「狂気」を批判し、政治を有徳な理念の実現の場とみなす発想自体の危うさを警告している。

【参考文献】
ベルナール=アンリ・レヴィ『危険な純粋さ』
ピーター マクフィー『ロベスピエール』
ジャン=ジャック・ルソー『告白』
ジャン=ジャック・ルソー『エミール』
ジャン=ジャック・ルソー『人間不平等起源論』
ジャン=ジャック・ルソー『社会契約論』
エドマンド・バーク『バーク政治経済論集』

【キーワード】
イデオロギーと大量虐殺/ルソー/ロベスピエール/『社会契約論』/『告白』/自己神格化/マゾヒズム的傾向/孤児院に子を送った逸話/エドマンド・バーク/全体主義的人間観/福田恆存/日本知識人の狂気

月刊日本11月号に岩田温の論説が掲載されました!

岩田温×山崎行太郎 今こそ「江藤淳」を読み返す⑨

【概要】
江藤淳が三島由紀夫自決をめぐる小林秀雄との対談「歴史について」を、決闘に等しい厳しい対談であったと評し、三島の自決を病気とする小林に対し、堺事件や松陰・松陰事件を引き合いに反論した江藤の粘り強さを評価する。江藤の「ごっこ」論については、三島の『豊饒の海』における人工的なリアリティ構築を批判した鋭い視点だったとしつつ、大江の三島批判はイデオロギー的な単純化に陥りがちだと指摘する。さらに、大江や小林秀雄との対比を通じ、江藤の批評が一般的には合理性を欠くように見えても、歴史的事実に肉薄する迫力を持っていたと語る。晩年江藤が『南洲残影』で西郷隆盛に自らを重ね、三島とは距離を置きつつも割腹という現実に生涯こだわり続けたことを、政治的意義の変化とともに紹介している。

【参考文献】
江藤淳・小林秀雄「歴史について」『諸君!』1971年7月号
江藤淳「『ごっこ』の世界が終ったとき」『諸君!』1971年1月号
江藤淳『南洲残影』
三島由紀夫『豊饒の海』
三島由紀夫『憂国』
大江健三郎『セヴンティーン』
大江健三郎『政治少年死す』

【キーワード】
「ごっこ」論/三島由紀夫の自決/小林秀雄/「歴史について」/大江健三郎/『セヴンティーン』/楯の会/人工的リアリティ/割腹という現実/『南洲残影』と西郷隆盛/江藤淳

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文章を書くのが好きなので、コラムを書きます!
テーマは色々ですが、動画に比べて本格的なコラム、批評、評論を執筆していきます。実は文学も好きなので文学についても色々と書きます。
いつかコラムを集めて一冊にしたいと思ってます!

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