月刊正論11月号に岩田温の論説が掲載されました!

黙れ!石破茂  岩田 温

考察・保守主義「恐怖!人間改造の野望」

【概要】
ルソーが机上の空論家にとどまらず、現実の国家を改造しようとした思想家であったことを論じる。ルソーは『社会契約論』で理想の国家を説いたが、コルシカ島の人々から憲法の起草を依頼され、『コルシカ国制案』を執筆した。コルシカはジェノヴァの支配下にあり、パオリが独立運動を指導していたが、フランス軍に敗れ、島はフランス領となった。この案は未完であるが、ルソーが現実の立法者になろうとした貴重な資料である。ルソーは人間を政治によって変革できると考え、国民各人の「個別意志」を国のための「一般意志」と一致させることを目指した。『人間不平等起源論』では私有財産を人類の悪の起源と批判しながら、『国制案』では全面廃止は不可能として所有権を厳しく制限する立場に転じた。さらに自給自足を重んじ、商業や交換を敵視して、農業中心の国家を構想した。国家が国民の経済と人格を管理するこの発想は、全体主義に通じる危険な思想であると筆者は結論づける。

【参考文献】
ジャン=ジャック・ルソー『社会契約論』
ジャン=ジャック・ルソ『人間不平等起源論』
『ルソー・コレクション 政治』
ジャン=ジャック・ルソー『ポーランド統治論』
ジャン=ジャック・ルソー『コルシカ国制案』
シェイクスピア『リア王』

【キーワード】
ルソー/コルシカ国制案/社会契約論/立法者/一般意志/人間改造/私有財産(所有権)/自給自足(アウタルキー)/全体主義/パスカル・パオリ(コルシカ独立運動)

『大阪護国』に安倍晋三憲政殉難之碑慰霊祭記念講演会の講演要旨が掲載されました!

7月5日に大阪護国神社で執り行われました安倍晋三憲政殉難之碑慰霊祭記念講演会の要旨が『大阪護国』に掲載されました。
岩田は講師としてお招きいただき、安倍晋三元総理の功績を主題に講演いたしました。

【講演要旨】
慰霊祭後には、一般社団法人日本学術機構代表理事・政治評論家の岩田温先生による記念講演会が行われました。
岩田先生は安倍元首相の足跡を振り返り、結果責任を貫いた政治姿勢を評価。先の大戦で亡くなられた御祭神らと同じように、安倍元首相が遺した「後に続くを信ず」の精神に思いを寄せることの大切さ、次世代への期待を熱く語りました。固いテーマでしたが、時折、著名な政治家のモノマネを織り交ぜるなど、先生のわかりやすい語り口で、会場からの笑いや拍手が絶えない会となりました。
当社は今後もこのような会を企画・開催してまいります。皆様方のご参加をお待ちしております。

小栗上野介(忠順)について講演いたしました!

昨日、講師としてお招きいただき「小栗上野介(忠順)と日本人の気概」を演題に講演させていただきました。主催者の方、参加者の皆様から大変ご好評いただきました。
この度は、このような素晴らしい講演会を企画・開催していただき、心より御礼申し上げます。

【講演要旨】
幕末という国家存亡の時代、日本の将来を見据え、近代国家への道を切り拓こうとした幕臣がいた。小栗上野介(忠順)である。
小栗は単なる「徳川幕府最後の勘定奉行」ではない。欧米列強が東アジアへ進出するなか、日本が独立国家として生き残るためには、外国の技術を学びながらも、自らの手で国を守る力を持たなければならないと考えた。その象徴こそ、横須賀製鉄所の建設である。
ペリー来航以後、幕府にとって海軍力の整備は喫緊の課題となった。小栗らはフランスの協力を得て、本格的な造船施設の建設を推進する。フランス人技師フランソワ・レオンス・ヴェルニーを迎え、慶応元年(1865年)、横須賀製鉄所は起工された。そこには造船台やドライドックだけではなく、近代的な機械設備と技術体系が導入され、日本人技術者を育てる場としての意味もあった。幕府が倒れた後も事業は明治政府に引き継がれ、横須賀は日本の近代的造船・海軍力発展の重要な拠点となっていく。横須賀市も横須賀製鉄所を「日本の近代化」の礎として位置づけている。
重要なのは、小栗が自らの属する徳川幕府の存続だけを考えていたのではなく、その先にある「日本」を見ていたことである。政権が代わったとしても、日本という国家は続いていく。ならば次の世代に何を残すべきなのか。目先の政治的損得を超えて、百年後の国家に必要なものを築こうとしたところに、小栗の真価がある。
しかし小栗自身は、その後の近代日本を見ることなく、慶応4年(1868年)に非業の最期を遂げた。それでも、彼が蒔いた種は消えなかった。横須賀製鉄所の事業は明治政府へ引き継がれ、1871年には第一号ドックが完成する。
国家の危機に際して、批判や悲観に終始するのではなく、「では、自分は何を残すのか」と考え、実行する。自分自身が成果を見ることができなくとも、後世の日本人のために仕事をする。そこに小栗上野介が体現した「日本人の気概」がある。
本講演では、横須賀製鉄所建設をはじめとする小栗の足跡をたどりながら、幕末という激動期に一人の日本人がいかに国家の未来を構想したのかを考える。そして小栗の生涯を通して、先行きの見えない時代を生きる現代の日本人に求められる「気概」とは何かを問い直したい。

月刊日本10月号に岩田温の論説が掲載されました!

岩田温×山崎行太郎 今こそ「江藤淳」を読み返す⑳

【概要】
中上健次『千年の愉楽』の「路地」が近代の法律や道徳を超えた世界であり、そこに暮らすオリュウノオバが文字ではなく「声」によって記憶を伝える存在である点を指摘する。柄谷行人らポストモダン思想家が中上に注目したのに対し、中上の小説はむしろプレモダンの世界を描いており、江戸期に活躍した本居宣長こそ江藤に最も適した思想家だと論じ、江藤が『近代以前』という著書で近代化以前の日本に関心を寄せていたことを紹介する。また、江藤がフォークナーやウィルソン『愛国の血糊』を通じてアメリカ南部に強い関心を抱き、敗戦国としての日本を「南」に重ねていたと述べる。さらに慶應時代の江藤との個人的な交流を回想し、大学教授職や経済的安定にこだわった江藤の姿に、転落や没落への生理的恐怖を見出す。最後に吉行淳之介『夕暮れまで』を取り上げ、その背後に戦後日本の政治的闇が隠れていると論じている。

【参考文献】
中上健次『千年の愉楽』
江藤淳『近代以前』
江藤淳『自由と禁忌』
江藤淳『閉ざれた言語空間』
エドマンド・ウィルソン『愛国の血糊』
吉行淳之介『夕暮れまで』
吉行淳之介『寝台の舟』
大江健三郎『セヴンティーン』

【キーワード】
プレモダンとポス/トモダン/路地と法・道徳の外部/オリュウノオバと「声」/本居宣長と『近代以前』/フォークナーと「南」/『愛国の血糊』/敗戦国日本と南部/転落への生理的恐怖/吉行淳之介『夕暮れまで』/戦後民主主義の欺瞞

大阪正論懇話会に講師としてお招きいただきました!

「高市政権で憲法改正を」政治学者の岩田温氏が講演 大阪「正論」懇話会

大阪「正論」懇話会の第79回講演会が17日、大阪市天王寺区のシェラトン都ホテル大阪で開かれ、政治学者の岩田温氏が「大宰相の条件 私の高市早苗論」と題して講演した。

岩田氏は講演で、20年以上続いた自公連立政権から公明党が離脱した直後の今年2月の衆院選で自民党が大勝したことに触れ、「公明党がいなければ、自民党は選挙に勝てないというセオリーを高市総理が崩した」と高市早苗首相を評価した。

また、安倍晋三政権時代、公明党の存在が憲法改正を実現する上での障壁となっていたと指摘。改憲に向けて「『公明党と距離を置く自民党でなければ応援しない』との声を届けていくことが重要だ」と訴え、「高市政権で憲法改正をぜひ成し遂げるべきだ」と期待を寄せた。

https://www.sankei.com/article/20260917-G7RIWR4IHVOWPBBAILEMV3T26I/

「岩田温トークライブ in ロフトプラスワンウエスト!」に出演しました!

ロフトプラスワンウエストでのトーク・ライブが盛況に終わりました。ご参加いただいた皆様、有難うございました!
御多忙の中、西野浩一大阪府議長(維新)、中井もとき府議(自民)にも駆けつけていただき感謝申し上げます。カラオケ大会までやって大いに盛り上がりました!女性の比率が非常に高く、政治家の先生方が驚いていました。
勉強も出来て、楽しい。大人のゼミみたいな集まりでした。アベマの皆様からお花を頂き、驚きました。感謝申し上げます。